11月2日、ロシアで映画『ハルムス』が公開されました。
ハルムスの日記や手紙をもとにした伝記映画だそうですが、予告編を見るかぎり、彼の書いた詩や小説も映画のなかにふんだんに盛りこまれているようです。
監督はイワン・ボロトニコフ、脚本はボロトニコフとセルゲイ・ソロヴィヨフ。二人とも有名な作家ユーリー・トリーフォノフの教え子だそうです。
(余談ですが、トリーフォノフの小説『その時、その所』と『彼女の人生』はどちらも邦訳があります。随分昔に読んだので、内容はもう忘れてしまっていますが、『その時、その所』はわりと好きでした。)
ハルムスを演じるのはヴォイツェフ・ウルバニスキ、その最初の妻であり、ハルムスにとって「ファム・ファタール(運命の女)」になったエステルを演じるのはユスチナ・ヴォンシチク。どちらもポーランド人だそうです。
ロシア以外の国、イギリスやマケドニア、トルコなどでも公開されることが決まっているようです。日本でも公開されるといいのですが…。
今年12月にはモスクワで初となる宮崎駿展が開催されるということもあり、ロシアに行けたらいいのですが、残念ながら難しいといわざるをえません。
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先月末に神奈川大学でおこなった講義は、無事に終えることができました。聴講してくださった学生の皆さん、ありがとうございました。